正中線と戦いごっこ
スポンジ棒を持つと、すぐに始まる戦いごっこ。
やーっ!!
戦いごっこは危険?
やめさせるべき?
実は、戦いごっこもきのねの大切な支援となります。
もちろん、戦う時は相手の顔や頭を叩かない、スポンジ棒とスポンジ棒で戦う、というルールの中で取り組みます。
支援の必要なお子さんの中には、正中線という、脳や身体の中心軸がしっかりできていない子が多くいます。
そうすると、自分の身体の真ん中を越える動きが難しくなり、戦いごっこをしても、右手で持ったスポンジ棒で左の方を当てることが難しくなる、というように、様々な身体の動きがスムーズに行かなくなります。
また、身体の軸がしっかりしていないことから、姿勢保持が難しくなったり、注意の向けどころが分からず注意散漫になる、利き手が定まらない、利き手の反対側の手をうまく使えず、食事場面や書字で問題が生じる、といった様子が見られます。
右脳と左脳がうまく役割分担を果たせず、柔軟に考えることが難しくなる、というのも見逃せません。
戦いごっこで、楽しく身体を動かしながら、正中線をまたぐ動きをたくさん取り入れ、身体の中心軸を作っていき、様々な生きづらさの軽減を目指していきます。
