きのね 2023/5/18
特別な支援が必要な子の中には、感覚過敏を抱えている子も少なくありません。
特に、環境の変化や疲れなどでストレスがかかってくると、過敏さが増し、外部からの様々な刺激から自分の身を守るための、「触覚防衛反応」が出やすくなります。
「触覚防衛反応」は、触れる物への不快感だけではなく、集団の中に入れなかったり、縄張り意識が強くなったり、自分のペースを乱されたと感じると、時には相手を攻撃してしまうこともあります。
もちろん、相手を攻撃してしまうのはよくないことですが、脳の働きで反射的に起こしてしまった行動なので、本人もとてもつらい思いをしています。
「触覚防衛反応」への個別アプローチも大切ですが、きのねではやっぱり友だちとのあそびの中での経験が大切だと考えます。
最初は一人のほうがよくても、「楽しそう!やってみたい!」という気持ちから自然に友だちと触れあってあそぶようになる姿がよく見られます。
「楽しい!もっとやりたい!」という気持ちを友だちと共有しながら、意識的に触覚を使っていきます。
友だちやスタッフとの自由なあそびの中で、触覚防衛反応が軽減し、子どもたちの生きづらさが少しでも改善していけるよう、サポートしていきたいと思います。